ゆきむらいてぃんぐ

基本的に寝ています

”ほぼ”2019年度オタクソング10選紹介と振り返り(前編)

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お久しぶりです、ふゆです。(挨拶)

15か月ぶり発動"したため正しくは16か月半の更新となりましたが皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

わたくしの近況はというと

トイレにスマートフォンを落とした旨のツイートで50いいねを稼いだり

胃痛を訴える旨のツイートをしたらFF外からヨーグルトを送られたり

オタクの家のゴミ箱でいいねを稼いだりして生活しています(毎日在宅Twitterくん)

 

大学もお休み・某騒動でシフトもほぼ皆無。(人生が”無”なのでシフト希望に『一週間いつでもOKです!』と記入したのですがシフトは週2でした、退職勧告?)つまりは

このままでは本当に"終人"(しまいびと)になってしまうのでは…?

という焦りから筆を走らせています。閑話休題、というわけで本題へ入ります。

追記

職は見つかりました、相変わらずシフトはあまり入れませんが…

2019"年度"オタクソング10選紹介(前編)

選出基準としては、

  1. "ほぼ"2019年度[2019年1月-2020年3月]に発売した楽曲であること。(初出は不問)
  2. アーティスト・作曲者はそれぞれ被り無し、1人・1グループ1曲縛り

 と2に関しては去年の記事(下記リンク参照)に準ずる形で行います。

fy-kmr.hatenablog.com

(このレギュレーション持ってくるために去年の記事を開いたのですが既に痛々しく感じてしまってダメですね…黒歴史ってもっと熟成させるものでは?)(去年のは読まなくてもいいです)

 そして勘のいい読者さまは題字の時点でお気づきになられたかもしれませんが

今回は対象期間を「2019年1月-2020年3月」の15か月に設定しています。

これは私が4月の新年度を迎えるにあたりこの15か月を振り返ることで気持ちや意識の整理を行おう…だとか皆様が家に籠りがちなこのご時世に良い曲を紹介することで少しでも生活の向上につなげていただきたい…といった崇高な理由ではなく2019年末には書こう…1月上旬には書こう…といったインターネットくん特有の先延ばし癖投げ出し癖(先送って溜まりに溜まったタスクを”解放”するかのように投げ出す瞬間は本当に気持ちが良い)の併発により気づいたら4月だったからです。(ここまで5秒)現在5月中旬、すっかり初夏って感じですね(俗に言う"発動"というやつです)

 

……ねぇ書き出し長い癖は今でもまだ治ってないね

(ミツバチ - Le☆S☆Ca  / 作詞:SATSUKI-UPDATE 作曲:田淵智也 編曲:やしきん)

本編へ入りまーす

人類殲滅のテーマ - ナナヲアカリ

作詞・作曲 朝日(ネクライトーキー)

youtu.be

"人間どもをブッツブセ! 悪の組織でもいいよ"

ナナヲアカリ メジャー2nd mini album「DAMELEON」からボカロP「石風呂」としての活動を経て現在はバンド「ネクライトーキー」のギターとほぼ全曲の作詞作曲を務める朝日の提供する1曲。歌唱のナナヲアカリは以前までのイメージだといわゆる”ダメなインターネットの女(め)”といったような印象であり作品(特に歌詞)にもそのような一種のキャラクターが表れたようなものが多く感じられるのですが、このミニアルバムではタイトルにもなっているように「ダメ(DAME)な自分がカメレオン(CHAMELEON)のように変化("CHANGING"は同ミニアルバムを引っ提げたツアーのタイトルにもなっている)することを楽しむ」ということがコンセプトとなっています。

そしてそんなアルバムの1曲目であるこの曲は、聴けば一発でネクライトーキー、もとい朝日の音だ!となるようなポップなギターイントロから始まったかと思いきや歌詞の第1フレーズ目が「阿倍野橋は今日も イカレた魔法に憑かれてるまま」というネクライトーキーや石風呂のVOCALOID曲ではおなじみのポップな曲に合わせて陰キャがぼやく"オタクの大好物なやつ"をカマしてきます。そしてこの曲の構成としてAメロBメロと”鬱屈とした街”や"それに呼応するような心情"が描かれたどこかブルースのような雰囲気を感じさせる詞が展開され(『真っ赤っか 腫れた目が真っ赤っか ウケるな』って歌詞、本当に良い)、そこから吹っ切れたような歌詞を爽快なメロディーで歌い上げるというものが全体的に見られるのですがそこにオタク特有の「キチゲ解放」的なニュアンスを感じられてとても好き。

そしてこの曲の最後には一編の物語のエピローグのような感じで新しいメロが登場するのですがそこの最後、「それはもっと後の話だけど」という未練の塊のような詞で締めくくるのもナナヲ節、という感じでとても良い。(キャラクターイメージという意味で)

 

これは余談ですが2019年はこの曲を提供した朝日がほぼすべての曲の作詞作曲を手掛け、Gt.としても所属しているネクライトーキーが同氏のボカロP時代の楽曲をセルフカバーした大(おお)名盤「MEMORIES」のリリースされた年でしたね。

石風呂時代からお気に入りの曲もあり、少し前からネクライトーキーを聴き始めていたため同アルバムが発表され、お気に入り曲である「浮かれた大学生は死ね」の収録が決定した際は大喜びしていた僕はもちろん発売されてからも結構聴いたりしていました。音楽が嫌いな女の子、完全名曲。

そして翌年メジャーデビューが発表され、メジャー1stAL「ZOO!!」が発売されそのリリース記念ライブにフォロワーの顔アニメくんたちと参戦し下北沢で「萌えタンシア、オル~」と絶叫したりクソ狭いライブハウスで大動きや大踊りをしたりしました、楽しかったです。(小学生の日記)(完全に終演したと思ってバーカンまで出たら突然やり始めた"ジャックポットなら踊らにゃソンソン"、マジでなんだったんだ)

今度のツアーでは夕暮れ先生で顔ヤバくして絶叫してるもっさを絶対にみたいですね。

youtu.be

コロ助、鎮まりなさい。

Life is Tasty! - 燦鳥ノム

作詞・作曲 じん(自然の敵P)

"一人一人全部違う「生き方」の香りを 好きになれるように 愉しめるように"

カチャドン!(冷蔵庫を開ける音)

SUNTORY公式Vtuber「燦鳥ノム」さんのデビュー曲。

作曲はVOCALOID界のみならずアニソン界でもその名を轟かせている言わずと知れた名曲メイカー「じん(自然の敵P)」氏です。これは余談ですが2ndシングルの作曲には2010年台のアニソンを代表する「GO!GO! MANIAC」をはじめとしたけいおん!楽曲を多く手掛けるTom-H@ck氏を起用し、最近先日発表されたばかりの3rdシングルには国民的ロックバンド・GLAYTAKURO氏を起用とSUNTORYの資本力を存分に発揮した贅沢な売り方ですね。(言い方が悪い)(キャラクターデザインはUNISON SQUARE GARDEN田淵智也氏とも親交が深いヤスダスズヒト先生)

先述したような(?)冷蔵庫を開けるSEという遊び心満載の仕掛けから始まり「Oh Tasty!」というフレーズが特徴的な優しい歌声のリフレイン(で合ってるのか?)で始まります。(それはそうとこの曲や伊藤美来さんの”ワタシイロ”みたいな始まり方する曲、声の優れた女性さんに歌われると無条件で好きになってしまいますよね)


伊藤美来 / 「ワタシイロ」Special Trailer

この曲はAメロの「寝ぼけ眼の朝が来て 始まった月曜日」という詞もあるように憂鬱な朝、月曜日などなどで聴きたい燦鳥ノムさんのデビュー曲としてぴったりな一曲になっているのですが、その「なんとなく良い曲」で終わらせないのがじん(自然の敵P)、「憂鬱な朝を元気づける」だけにとどまらず「慌ただしい現代社会にこそ自分のペースで、自分らしく生きる」という人生自己肯定ソングにまで昇華してしまします。特に「内にしまい込んでいた自意識を解放して自由に」というメッセージをキャラクターに因んで「冷蔵庫から取り出す」と表現するのは秀逸で、Cメロの「望む景色は 華やかに たおやかに 美しいまま 続いていく 移り変わっていく」という歌詞はゴージャスなオケも相まって印象的。

じん(自然の敵P)とかいうCメロ本質屋さんはなんなんだよ。


じん / 空想フォレスト【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

↑代表的なじん(自然の敵P)Cメロ本質楽曲

 

↓関係あるようで関係ないですがLife is Tastyer(Life is Tasty!が好きなひとの総称)はこれを聴くと幸せになるかもしれません


【IA OFFICIAL】日本橋高架下R計画 | じん (MUSIC VIDEO)

 

くつひも - 斉藤朱夏

 

作詞 ハヤシケイ(LIVE.LAB) 作曲 にお 編曲 sugarbeans


斉藤朱夏 『くつひも』 -Music Video-

"愛してるってフレーズじゃ 大げさに思われてしまうかな"

人気新人女性声優・斉藤朱夏さんのデビューmini AL「くつひも」の表題曲。

作曲は「にお」氏(この記事を書くにあたって調べたのですがもともとボカロ畑の方なんですね…)(意図せずしてこの3連番なのでボカロくんの血は争えない!)、編曲は分島花音さんの多くの楽曲に編曲として携わりUNISON SQUARE GARDEN15周年記念トリビュートアルバムに収録されている「シュガーソングとビターステップ - 堂島孝平」のストリングスアレンジとして参加されているsugarbeans氏とこちらの方もこの曲で初めて名前を認知したのですが来歴を見てこの多幸感の溢れるストリングスにも納得。曲全体を通しては坂本真綾さん・花澤香菜さん・伊藤美来さん・駒形友梨さんの楽曲にみられるような声優シティポップの源流を受け継いだような印象。(良い声の女性が歌うシティポップは最高)

しかしながらこの曲で特筆せざるを得ないのはこちらも作曲のにお氏と同じく元々ボカロPとして活躍(言わずもがな有名ボカロ曲「Hello,Worker」を手掛けたKEI氏)、現在はLIVE.LABに所属し主にソニー系列のアーティストへ詞や曲を提供している「ハヤシケイ」氏の書く繊細な詞で、ド頭歌い出しから「ほどけかけてた靴紐を口実にして 君の足を止める 延長線」というパンチラインとも言うべき印象的なフレーズ。この時点でもう8割は勝利が確定していると言っても過言ではないのにそこから「不器用で形容しがたい恋心」を絡まった靴紐に例えたBメロ、「恋心のもどかしさ」を歌ったサビを「きつく締めたこの靴紐の 蝶々結びのように 手と手繋げたらいいのに」という詞で締めくくったりと「靴紐」から出てくる無限の引き出しで聴き手を多方面から殴る殴る。もう勘弁してくれ。

そしてこの曲は斉藤朱夏さんを長回しで撮影した風のMVも制作されていて、Youtubeのクレジットに掲載されているだけでもたくさんの方の手によって作られているのが分かるのですが肝心のCDには付属しておらずyoutube限定公開らしいです、金かかってんなーと思う反面、マジでどういうこと?

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YouTubeの概要欄に記載されているたくさんの大人たち(監督はMrs.GREEN APPLEのMVとか撮ってる人らしい)

 

余談。最近斉藤朱夏さんだけでなく声優ユニットAqoursからたくさんの方がソロデビューされていますね。残念ながらラブライブ!サンシャイン!!を1期までしか視聴していない私は、以前まであまり食指が伸びないな…という感想だったのですがいざ聴いてみると良い曲多いですね、食わず嫌いは本当によくないらしい。


伊波杏樹 オリジナルCD『NamiotO vol 0.5 ~Original collection~』試聴動画

伊波杏樹さんのデビューオリジナルCD。「脳漿炸裂ガール」など多くの代表曲を生み出した有名ボカロPれるりりによって提供された「コカルテ」は中毒性のある名曲、そして先ほど紹介した「人類殲滅のテーマ」も提供されている石風呂(朝日)による「意味ナクナイ?」は人類殲滅~ファンなら必聴


鈴木愛奈 / ヒカリイロの歌《Suzuki Aina - Hikariiro no Uta》

鈴木愛奈さんのデビューアルバム「ring a ring」収録。ZAQ節満載の疾走感溢れるナンバー突き抜けるような歌声で歌い上げる様が印象的、歌うめ~


逢田梨香子「for...」Music Video

↑μ's「それは僕たちの奇跡」作曲やリスアニ!ライブのベーシストでおなじみ黒須克彦作曲の逢田梨香子さん2ndシングル。マーダダレモー


小林愛香「NO LIFE CODE」ショートver.

小林愛香さんの再デビューシングル。プロデュースは「ハレ晴レユカイ」作曲や田淵智也氏とのネットラジオでおなじみ田代智一で作曲は先ほどの2人に加えまたまた先ほど登場したμ's「それは僕たちの奇跡」作詞の畑亜貴と作曲の黒須克彦、計4人で結成された夢のプロデュースチーム「Q-MHzが手掛ける爽快なロックチューン(早口)しかしながらトイズファクトリー×女性声優×Q-MHzとなると少し複雑(小松未可子さんの新譜とライブ、待っています。)

 

まだ3/10ですが長くなったので続きは中編でまた。バイバイッ!